水色の毎日

日記と読書

ひとに迷惑をかけないように

 

「ひとに迷惑をかけないようにしなさい」

 

 と言われてきたひとは多いと思う。

 

 最近、この言葉が当たり前のように浸透していて嫌だなと思っている。

 

 そもそも、何を迷惑だと思うかは人それぞれだ。歩きタバコは迷惑? 深夜の住宅街の、大声の会話は迷惑? 壁の薄いアパートの生活音は迷惑? 満員電車に乗る車椅子は迷惑?

 

 誰にも迷惑をかけずに生きている人たちは、他者に寛大でいられるのだろうか? 電車で泣いてる赤ちゃんを仕方ないねと許せるのだろうか。自分の子に許さないことを、人の子に許すだろうか。

 

 自分を律し続けるのは苦しいし、よほどの聖人君子でないと、いつかは同じものを他者に求めるだろう。それなら、他者を許す価値観の中で生きてはどうだろうか。「すみません」じゃなくて「ありがとう」を基本としたほうが、ポジティブな関係にならないだろうか。

 

 まずは自分の周囲から始めてみようと思う。この日記を読んでくれて、ありがとう。