水色の毎日

日記と読書

ストレングスファインダーをやってみた

ストレングスファインダーとは?

心理学者のドン・クリフトンが開発した34の性格傾向を判定する心理テスト。全177問から構成され、34の性格傾向の中から最も傾向の強いトップ5つを判定してくれる。(受験後に有料で追加のレポートをレポートを購入することで、トップ10まで開示してくれる)

ちなみにストレングスファインダーは2017年に「クリフトン・ファインダー」に名称を変更したらしい。

なぜ受けようと思ったか

転職を考える上で、自分の弱みを補うより、強みで生きていきたいと思ったから。とあるビジネス書を読んだらこのテストが紹介されており、書店で見つけて衝動買いをした。自分が強みで活躍できればこの社会により良い影響を与えられる社会貢献でもあるので、自分を深く知ることを躊躇う必要はないと思う。

人生の転機だと思う瞬間に試してみるのが良いと思う。学生にもおすすめできるが、かなり仕事を意識する内容が多いので、アルバイト経験などを思い浮かべながら解くのが良いと思う。

 

費用・テストの内容

有償の心理テストである。2000円くらいで本を買うとアクセスコード(1回しか使えない)が付いて来るので、自宅などのネット環境のあるところでアクセスする。

最初はストレングスファインダーを提供しているギャラップ社に会員登録が必要だが、数分で終わる。

テストは全177問ありすべて5段階評価だが、少し変わった評価軸だと思ったので紹介する。左右に「みかんが好きである」「りんごが好きである」と背反じゃなさそうな内容が書いてあり、どちらにより当てはまるかをチェックする形式。どっちにも当てはまるときに結構悩む。

また、1問あたり20秒以内に答えないと強制終了されるので、長い文章が出てきたときは一瞬の気の迷いで制限時間に達する。前の問題に戻ることもできないため、それなりに集中できる環境でやることをおすすめする。

全部を解き終わるのに公式では35分ほどかかると書いてあったが、私も大体そのくらいの時間で解けた。その日のコンディションに影響される質問は少なく、仕事中の考えやモチベーションを聞かれる質問が多く感じた。仕事を振り返りながら、素直に答えることが大事である。

 

やってみた感想

自分が持つ強みのトップ5をランキング形式で教えてくれて、2つのレポートをダウンロードできる。1つは「特徴的な資質のレポート」で、選ばれた上位5つの資質について説明するもの。もう1つは「強みの洞察ガイド」で、上位5つの資質にあわせた今後の可能性などを示唆するもの。いずれも強みの組み合わせについてではなく、5つそれぞれの説明が羅列されているものである。これだけで全部がわかるとは言い難いが、こういったテストを自己理解の一助とすることで、より多角的に自分の長所を見つけられると思った。

私の場合「回復思考」「慎重さ」「調和」「信念」「分析力」がトップ5だった。これらの特徴を読むと、私は慎重かつ分析的に問題解決を図りながら、周囲の人との協調を大切にできる環境だと強みを発揮するらしい。結構当たってるな、と思った。

意外だったのは「回復思考」で、これは問題解決能力のことを指すのだが、私はこれを強みと思っていなかった。問題解決したいというエネルギーで仕事をするのは普通のことだと思っていたからだ。本人は強みを「普通のこと」と思ってるせいで気が付かないことが多いそうだ。強みは放っておいても伸びるかもしれないが、それに気付くことができれば自分の強みを意識して伸ばしていける。だからこのテストをしてよかったと思った。

良かった点
  • それぞれのレポートで1資質につき1ページみっちり書いてあるので、2000円くらい出して得られる結果としては満足。
  • 「この資質ならこの職業がおすすめ!」という書き方はされておらず、「あなたは共通点を見つけるのが得意です。議論の場では人と人の間をとりなすのが上手いでしょう」のように、どんな仕事でも行かせる強みが書いてあるため、「なるほど、私はこの仕事でこんな風に活躍できるんだな」と、今の仕事への向き合い方を再認識できる。
  • 意外な強みに気が付いて、意識することで武器にできる可能性が生まれる。
いまいちな点
  • いくら素直に回答したって、今の仕事内容に引きずられるのだろうと感じた。仕事内容に合わせて普段行動していると思うので、「議事録を書くのは苦ではない」に対して「最初は嫌だったけど今は慣れたから」という理由で「はい」と回答していったら、今の仕事に即した強みが並んでしまうと思う。
  • 資質と資質を組み合わせて論じるレポートも欲しかった。34種類もあるので全パターン用意するなんて無理だとはわかるが、それぞれの特徴だけ並べるのではなく「これとこれが強い人は〇〇」みたいなのが欲しいなと思った。

さいごに

人生に悩んだり、何か指針を決めたいときにおすすめです。私は転職の軸を見つけるためにやりました。転職しない人も、これから何があるかわからない社会なので、自分を知っておいた方が良いかもしれません。

また、学生さんにもおすすめです。ただ、仕事をしている時とそれ以外は傾向が違うと思うので、普段の自分よりは勉強とかアルバイトしてる時の自分で考えた方がシャキッとすると思います。無理のない範囲で。

お読みいただきありがとうございました。

パソコン周り

パソコン周りのいらないものをすっきりさせて、欲しかった小物なんかを置いてみた。Amazonプライムセールで、ついつい買ってしまったものたちだ。

 

子供の頃から使っている勉強机を今も使っているので、机自体の野暮ったさはぬぐえないが、我ながら結構いい感じになってきていると思う。

 

いつか自分のデスクを「好き」が溢れる場所にしたい。

いずれここでも紹介しようと思う。

 

今日も読んでくれてありがとう。

炊事、掃除、洗濯

炊事、掃除、洗濯。時代が変わってもこれらの家事が消えることはない。

 

世間では家事にかける時間をどれだけ短縮できるかが、豊かな生活を営むためのコツであるかのように語られる。「炊事はほっとクックに、掃除はルンバに、洗濯はドラム式洗濯乾燥機に任せて、空いた時間を家族団らんや趣味に使いましょう」というように。

 

だが、生活するために不可欠なすべてを自動化することで、私たちは本当に豊かになれるのだろうか。自分の生活を「あれはムダ」「これは効率が悪い」と採点し続ける行為は、なんだか疲れてしまう。

 

実家に帰ったとき、母が洗濯物をひとつひとつ丁寧に畳んでいる姿を見た。働いていたときは「ハンガーから直接取って着ればいいじゃないか」と思ったが、今はちょっと違うことを思った。どんなに効率が悪くても手ずから行う心の余裕が、羨ましいと思った。

 

「心を亡くす」と書いて、「忙しい」と読む。もしかしたら忙しさから解放されたいと思うことがその始まりなのかもしれない。世の中には「忙しい人のライフハック」がごまんと溢れているけれど、それ自体が心を奪っていくのではないか。

 

少しくらい手をかけたって、遠回りしたって、効率が悪くたっていいじゃないか。無駄に時間を割くことだって、いつか私の心の糧になる。

 

そろそろ食事の支度をしよう。コンビニ弁当の方が手っ取り早いかもしれないが、腕によりをかけて振舞おう。

今日も読んでくれてありがとう。

自分より大切なもの

自分と同じくらいか、自分より大切なものはあるだろうか。

 

優劣をつける必要はないけど、自分と比べられるくらい大切なものがあるかという質問だ。

 

「大切なものはなに?」と聞かれる答えに困るかもしれないが、「大切なものはある?」なら答えやすいんじゃないだろうか。私はそうだ。大切なものはあるが、それが何かを言葉にするのはちょっと考えないといけない。

 

私の大切なものは、身近なひとたち、彼らと暮らす平和な毎日……言葉にすると陳腐でいけないが、私の頭の中には彼らへの思いや感情が溢れている。もう会えない人であっても宝物であり続け、未来を思い描くことで幸せを感じる。

 

大切なものがあるから、私は明日が来ることに希望を抱くことができる。大切なものがあるからここで生きていようと思える。

 

聞いた話によると、人は自分のことを大切にできなくなったときに死を選ぶんじゃなく、自分のことしか大切にできなくなったときに死を選ぶのだそうだ。大切なものがあるということは、それだけで命ほどの価値がある。

 

あなたには自分より大切なものはあるだろうか。きっとあるはずだ。あなたを今日まで生かし続けた何かが、明日もあなたを生かすことを願う。

今日も読んでくれてありがとう。

天気が良いから散歩をする

 天気が良いから散歩をする。

 そんな簡単なことさえ、働いているときは難しかった。

 

 働いているとき、私は毎朝満員電車に乗って出勤し、日中はオフィスに閉じ込められ、外が暗くなってから家に帰った。

 休みの日は平日にやれなかったことに追われるのでやっぱり忙しい。ストレス発散だって一度にたくさんはできないから、優先順位の高い娯楽から手をつける。高価で、密度の高いやつから。

 

 今の私が散歩をするのは単に時間を持て余しているからだ。収入も途絶えた今、お金のかかる趣味は持てない。だが一日中家にいるのは体によくない。だから始めたのが散歩だった。

 

 私の家の近くには川が流れている。川辺は桜並木になっていて春にはちょっとした賑わいになるのだが、今は葉も落ちて黒々とした幹だけが並んでいる。川沿いに歩くと図書館があるので、そこで本を読むのが今の私の日課である。

 

 この生活圏内で目撃するのは、定年退職後の老人か、ベビーカーを押しているか子供の手をひいて歩く母親くらいである。私が働いていた頃、私の視界から悉く排除されていた存在たちが、ここではマジョリティである。

 

 私のこれまでの生活圏は多様性がなかった。いるのは働き盛りの男で、妻が非正規雇用のものたちばかり。たまにいる女は、家庭がないか、極めて優秀な存在だった。

 

 どちらが本当の世界の姿なのだろう。どっちもかもしれないが、こんなに分断されている世界を目の当たりにすると、自分の立ち位置が揺らいでしまう。戻るべきか、ここに居続けるべきか。私はどちらに身を置くべきか悩んでいる。

 

 今日も散歩をする。働いていた時は考えもしなかった娯楽だが、今はこれで十分だ。川のせせらぎ、木々の匂い、肌を焼く日差し。生きていることが実感できれば本当はなんだって良かったんだ。

 今日も読んでくれてありがとう。

眠れないとき

 眠れないときはあるだろうか

 今まさに、これを見ているあなたは、眠れなくて困っていないだろうか

 眠れないとき、だめだとわかってるのについついスマホを見てしまって「自分はだめな人間だ」と落ち込んだりしたことはないだろうか

 

 私は眠れないことが多い。眠り方を忘れてしまったみたいに頭が冴えて、嫌なことばかり考えてしまう夜がある。

 

 眠れないとき、最近の私は眠るのを諦めることにした。

 ただ眠れないだけなら本を読む。スマホをすることもある。文字を追ってるうちに眠気が来るかもしれないからだ。

 何か考え事をして落ち着かなくなっているときは、気を紛らわすためにYouTubeをダラダラと見る。人の声に耳を傾けていると、自分の悩みが聞こえにくくなるからだ。

 

 そうしているうちに朝になることもある。でもそれで良い。夜中じゅう、何時間も自分を責め続けるよりは「今日も眠れなかったなあ」と後悔するだけのほうが、私の傷は少なくて済む。

 

 今日は眠れるといい。今日も、読んでくれてありがとう。

ひとに迷惑をかけないように

 

「ひとに迷惑をかけないようにしなさい」

 

 と言われてきたひとは多いと思う。

 

 最近、この言葉が当たり前のように浸透していて嫌だなと思っている。

 

 そもそも、何を迷惑だと思うかは人それぞれだ。歩きタバコは迷惑? 深夜の住宅街の、大声の会話は迷惑? 壁の薄いアパートの生活音は迷惑? 満員電車に乗る車椅子は迷惑?

 

 誰にも迷惑をかけずに生きている人たちは、他者に寛大でいられるのだろうか? 電車で泣いてる赤ちゃんを仕方ないねと許せるのだろうか。自分の子に許さないことを、人の子に許すだろうか。

 

 自分を律し続けるのは苦しいし、よほどの聖人君子でないと、いつかは同じものを他者に求めるだろう。それなら、他者を許す価値観の中で生きてはどうだろうか。「すみません」じゃなくて「ありがとう」を基本としたほうが、ポジティブな関係にならないだろうか。

 

 まずは自分の周囲から始めてみようと思う。この日記を読んでくれて、ありがとう。